2018年08月04日

藤井ゆみ 展

今週のギャラリーショップコラージュは【藤井ゆみ 展】を開催しています。


dm.jpg

作家・藤井ゆみによる個展です。
手染めの和紙、シルクを使用したニット作品を展示しています。


作品を発表しはじめ、今年で30年目だという藤井さん。これまでは東京や名古屋など関東方面で個展を開催してきましたが、2,3年程前からは関西でも発表するようになったそうです。京都での展覧会は今回がはじめてとのこと。


2.jpg 1.jpg


4.jpg

南米のバショウ科の葉から作られる和紙の糸を手染めし丁寧に編み込まれたニット作品。ベストやパンツ、カーディガンやストールなど日常的に使いやすい品々が揃っています。

触ってみると、シャリっとしたはりのある質感で通気性がとても良く、汗がだらだらと出てくる今の時期にも蒸れずに涼しく着ることが出来ます。
普通の衣服のように洗う事もできるので、丁寧に扱えば長く使うことが出来るそうです。


3.jpg 5.jpg

6.jpg

カラフルで可愛らしいものや、落ち着いた色合いのもの、裏と表で図柄のモチーフが異なるもの等、デザインも様々なものがあります。
ぜひお手にとってご覧くださいませ。


会期:2018年7月31日(火)〜8月5日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)
※藤井さんは毎日在廊されます。

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 13:33| Comment(0) | ギャラリーコラージュインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SWING EXPO 親の年金をつかってキャバクラ

今週のギャラリーは【SWING EXPO 親の年金をつかってキャバクラ】を開催しています。


京都・上賀茂にて知的障害者の生活支援などを行うNPO法人スウィングによる展覧会です。
EXPOの名の通り、会場では「Tシャツ」「軍手」「G」「紙」「ことば」の5つの単語をキーワードにブースを分け、NPO法人スウィングが2006年に発足して以来12年に渡り実施してきた様々な活動について紹介しています。


2.jpg 


5.jpg 4.jpg 


6.jpg 7.jpg


9.jpg 10.jpg


具体的には、利用者さんによる絵画や詩、オリジナルグッズの製作といった芸術創作活動、ブルーのヒーローが行う地域の清掃活動「ゴミコロリ」、年2回発行しているフリーペーパー「Swinging」の変遷など。。。


1.jpg 

気になるタイトル『親の年金をつかってキャバクラ』という言葉は、スウィングに在籍する増田政男さんの過去を表したもので、今回のテーマにもなっています。今でこそ笑い話として語られるこの言葉には、その裏側にたくさんの苦悩や葛藤があったといいます。


本展では、このテーマ(増田さんの過去のエピソード)とともにこれまで行ってきた様々な活動を見ていくことで、私たちの中にある価値観や概念(「普通」と は?「障害者・健常者」とは?「アート」とは?)が少しでもほぐれるきっかけとなれば良いという想いが込められています。


3.jpg


あわせて展示される、増田さんの実家にあった家具や家族写真は、鑑賞者にとってもどこか懐かしく、より身近なものとして捉えることが出来るのではないでしょうか。


本展は京都の他、これから全国各地を巡回する予定です。
詳細は会場で配布しているフリーペーパー及びスウィングさんのブログにてご確認ください→http://garden.swing-npo.com/?eid=1400570

2週間の会期となっています。
ぜひご来場ください!


会期:2018年7月31日(火)〜8月12日(日)
時間:12:00〜19:00(8/4(土)/最終日は17:00迄)
※8/6(月)は休廊


------------------------------------
〈NPO法人スウィング〉  http://www.swing-npo.com/

作品だけが「アート」なのだろうか? そうではない気がする。
芸術創作活動「オレたちひょうげん族」から生まれ出る表現の数々は、時に「アート」と称される。そうなのかもしれない。でも、本当はそんなのどっちでもいいし、むしろ生まれ出た後のものより、生まれ出るまでの過程をこそ大切にしたい。そしてスウィングの「社会を今よりほんのちょっとでもオモシロくしたい!」という願いに基づく数々の実践、「既存の価値観や固定観念を揺るがせる」「ギリギリアウトを狙う」「OKやセーフや余白を広げる」「日常に“抜け” を創る」等のコンセプトを俯瞰してみた時、かなり確実な手触りを持って「ソーシャルアート」という言葉が思い浮かぶ。なんかもう、作品だけを「アート」と 呼ぶのは違う気がするし、もはや作品と作品でないものの区別すらつかなくなってしまっているのが今の「アート」である。いや、区別などつけなくていいのだ と思う。それが作品かどうかなんて、あるいは「アート」かどうかなんて、結局のところ、自分だけが決められるものなのだから。いずれにせよ、言葉は後から ついてくるものである。そこに依りかかり過ぎてはいけないし、酔ってしまってはいけない。この「SWING EXPO」があなたの心をユラユラ心地よく揺らし、ほんのちょっと世界の見え方を変える、そんなきっかけになればいいなと願う。
------------------------------------


※スウィングさんとは、同時代ギャラリーで2016年10月に開催した開廊20周年記念展「同時代・アンデパンダン展」の際にご縁があり、この度弊廊にて展覧会を開催していただき、誠にうれしく思います。

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 13:30| Comment(0) | 同時代ギャラリーインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする