2018年08月30日

森川彩夏 個展 「マイニング/採集」

今週のギャラリーショップコラージュでは、
【森川彩夏 個展「マイニング/採集」】を開催しています。

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素材のもつルールに従って蓄積されていくものたちを、
探して拾い集めるようなことを繰り返しながら
焼き物作品を作っています。
(ギャラリーHPより)


森川 彩夏/Morikawa Ayaka
1991 大阪生まれ
2014 京都市立芸術大学 陶磁器専攻卒業
2016 京都市立芸術大学大学院 陶磁器専攻終了


個展
2014 「わたしの知らない時間」京都Gallery はねうさぎ
2015 「なるべくしてなる」京都 京都彩磁器会館
2016 「ものさしとメモリー」 大阪 芝田町画廊
2018 「なぞる大地」大阪 ギャラリー白3

まだ見てない景色を発掘するように
数を重ねて土を重ねて
素材の赴くままに結果を任せて
出てきたものたちを拾い集めていく毎日
(展示キャプションより)

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【スタッフインタビュー】
◯どんなものが展示されているのか
森川さんは、石や土、枝など拾い集めたものを焼いて

作品を制作しています。
京都での個展は3回目という今回、

さまざまな形と、透明感のある色を持った焼き物作品が

展示されています。


◯どのような素材を使っているのか
石や土、枝に水を含んだ泥をペースト状にしたものを半紙に塗り、

同じように半紙に釉薬で塗ったものと交互に重ね、

焼いたものをとんかちで割って完成させています。


「かたちをつくらない かたちづくり」というこだわりをもっていて
作品が出来ていく過程の現象に関心を持ち、

素材の持っている力をひきだして作品づくりをされています。


◯どんな作品を展示しているのか
・layer piece

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・pile dish

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・layer building

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・egg fossil

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※オブジェの他、ブローチ、イヤリング、ピアスといった

日常的に身に着けられるアクセサリーも販売しています。

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◯代表作(今回展示の作品で思い入れのある作品)は何か
2年程前から制作を始めた『layer building』という作品
大きいため全ての工程で時間は掛かりますが、

焼き上がった後の完成が楽しみだそうです。

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◯展示のコンセプト
穴を掘る等して素材を集め、

それらを使って実験しながら制作しているため

「マイニング=採掘」というキーワードが出てきたそうです。


※現在、お隣のギャラリーで開催されている「立体造形2018」でも、

森川さんの作品が展示されています。
ぜひご来場ください。


会期:2018年8月28日(火)〜9月2日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)


*ミルフィーユチョコレートのように

何層にも重なったlayer pieceがスタッフのお気に入りです♪




posted by 同時代ギャラリースタッフ at 15:51| Comment(0) | 同時代ギャラリーインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

立体造形2018

今週のギャラリーは『立体造形2018』を開催しています。

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立体造形展は、近年の彫刻作品や立体作品がおかれている現状や、

それに対する一般市民・関係者の認識を把握するとともに、

立体造形表現の価値と可能性を作家自ら、

そして観者に問うための機会となることを目的として

2012年から開催してきました。


7回目となる今回は、

ART FORUM JARFO・同時代ギャラリー・JARFO京都画廊を会場とし、

32名の作家による作品を一同に発表いたします。

様々な素材や技法による立体造形表現をお楽しみください。

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同時代ギャラリーでは

〈飯田真人、御目文字、貴志在介、今野則行、多羅信綱、原田悠輔、

廣田聡一郎、古井ゆか、毛利愛実子、森川彩夏、若林 亮〉の

11名が展示。


木彫、陶磁器、鉄、石膏、石、紙、布など

様々な素材、表現が集まりました。

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◆ 9/1(土)18:30〜より合同レセプションも行います。
会場:ART FORUM JARFO (JARFO ART SQUARE)

会期:2018年8月21日(火)〜9月2日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00迄)

※出品作家の展示場所は、下記のとおりです。
会場によって開廊時間も異なりますので、ご注意くださいませ。


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【ART FORUM JARFO】 open 11:00~18:00
秋山はるか、鬼束鐵二郎、金 基永、シマヅヨウ、

林 宗将、藤原拓也、藤原正和、三輪裕治、村山恵梨

【JARFO京都画廊】 open 11:00~18:00
有本憲人、浮津崇之、大村洋二朗、綛村 萌、児玉真人、

Shu Konishi、正元嶺至、随行奏子、関 直美、大東真也、

野島未喜、ヤマゲンイワオ

https://jarfo.jp/

【同時代ギャラリー】 open 12:00~19:00
飯田真人、御目文字、貴志在介、今野則行、多羅信綱、

原田悠輔、廣田聡一郎、古井ゆか、毛利愛実子、森川彩夏、若林 亮
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posted by 同時代ギャラリースタッフ at 15:37| Comment(0) | 同時代ギャラリーインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あくあ展 vol.1 - アクアリウム -

今週のギャラリーショップコラージュでは【あくあ展 vol.1 - アクアリウム - 】を開催しています。

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一般社団法人暮らしランプの事業の一つである『放課後デイサービスあくあ』による初めての展覧会です。昨年6月にスタートしたという『あくあ』では、主に発達障がいのある子供達35名が、14-18時迄のいわゆる放課後の時間に、工作や絵画制作など自由な創作活動を行っています。


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今展では「アクアリウム」がテーマということで、ウロコがゆらゆらと動く大きな魚や海の生き物達のオーナメント、スポンジや石、枝で表現した賑やかな珊瑚礁など、子供達がのびのびと制作した作品が広がります。


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テーマは あくあ にちなんで、アクアリウム。
日々のアトリエ時間の中で
子どもたちの遊びから生まれた
自由でのびのびとした表現が泳ぎまわる空間になりました。

あくあという名前は水という意味から付いています。
一点しか見えなかった目の前の世界を
色鮮やかに広げる、ひとしずく。
私たちは子どもたちが人生を潤す夢中になれるものを
見つける場所でありたいと願っています。

この展覧会で あくあ の子どもたちの表現や作品が
誰かの世界を広げる“潤い”となれますように。
(会場挨拶文より抜粋)
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会場には、あくあ職員であり本展のコーディネーターである おざわありす さんが在廊されています。あくあの活動のことや作品が出来上がるまでの裏話、子供達一人一人が好きなもの・興味があるものなど、様々なお話をお伺いすることが出来て楽しいです♪


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子供達の柔軟な発想や表現に触れていただける展覧会、ぜひご来場ください。

会期:2018年8月21日(火)〜9月2日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)

*会場では、暮らしランプの事業『珈琲と植物とサンドウィッチ「3 (san)」』
で製造したコーヒー豆やドリップパック(あくあ展記念パッケージ)を販売しています。こちらもぜひご覧ください。


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〈主催〉
一般社団法人暮らしランプ
放課後等デイサービス「あくあ」
https://www.facebook.com/kurashilamp/
Instagram @kurashilamp_aqua


〈コーディネーター〉
おざわ ありす - Alice Ozawa
1991年 京都生まれ。
美術高校時代に「福祉とアート」の世界に魅力を感じ、
医療福祉系のNPO法人などでボランティアとしてデザインに携わり
参加型のアートワークショップなどを企画し経験を積む。
あくあ では子どもたちのアートプログラム開発を担当。

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 15:30| Comment(0) | ギャラリーコラージュインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

十六年展・ケイヨウの写真館 〜顔と風景・巷にある日常のストーリー〜

今週のギャラリーショップコラージュは、『十六年展・ケイヨウの写真館 〜顔と風景・巷にある日常のストーリー〜』
を開催しています。


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〈中田 啓瑛 / Nakata Keiyou〉Photograph
6才で 写真を撮る楽しさを覚え
以来 日常の風景を
コツコツと 撮りためてきた
現在、市内支援学校に在籍中
2015年、同時代ギャラリーにて初個展
今回四度目となる

〈中田 千代 / Nakata Chiyo〉Planning production
啓瑛の母
アパレルメーカー勤務後
服飾デザインのアトリエ開設
作品の展示やキャプションなどのサポート&グッズ担当

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2015年から始まり、今年で4回目となる中田啓瑛・中田千代 親子による写真展です。
私たちが普段見過ごしているような、見つけられないような日常の何気ない風景や場面を、控えめだけれどもユーモラスに捉えた写真はどれもとても印象的です。

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今回展示している写真は、顔のある風景、グミの花咲く家、寅さんがいた町の風景、大阪の街角で出会った風景、観光客のいない京都の風景・・・等の日常の風景や土地、場面によってシリーズごとに展示しております。
「顔のある風景」では、昨年度開催された同時代ギャラリーでの展覧会で出会った人々の写真もあり、
ケイヨウ君のカメラを通した人達の笑顔の写真は心温まります。


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また、これらの写真をプリントした各種グッズ(ポストカードやメモ帳、キーケースやアクセサリー、Tシャツなど)も展示販売していますので、ぜひお手にとってご覧ください!


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※啓瑛くん、千代さん毎日在廊されます。

会期:2018年8月14日(火)〜8月19日(日) 12:00〜19:00(最終日は18:00まで)

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ある種不思議な出来事の 重なりとひらめきがきっかけで 開催した写真展
皆様の温かいお言葉が励みとなり 今年で四度目の夏を迎えました
僭越ながら 昨年頂戴したメッセージの一部を 引用させていただきました


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〜うわぁ・・・なんだこれは・・・気づいたら泣いてました(写真家・m氏)
〜中田ケイヨウ君の写真展へ出掛ける。
何の気負いも衒いもない彼の無垢な眼差しが捉えた作品世界が広がっていた。(写真家・S氏)
〜今日、十五年展・ケイヨウの写真館という15歳の少年の写真展を観てきた。
同じ風景を撮っても年齢によるそれなりの人生観や、顔の皺などが作品のマチエールとか重みになって
滲み出るなどと思っている。私も含めた、写じぃ・ばぁは根底から悔い改めねばなるまい。(写真家・I氏)
〜切ないです。私は切ない写真が好きです。温かみがあり、力を抜いたカメラアイが好きです。(写真家・Y氏)
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いずれも過分なるお言葉です。
10代半ばの子供の写真に そのような世界観が表現できるでしょうか・・
場所や時間は多少変わっても 彼の撮る写真のモチーフは あいかわらず特別なものではありません
休日カメラ片手にぶらぶら歩き 何か心にひかかったものを 瞬時に切り取るスタイルはずっと同じ
刻一刻と変化する風景 永遠に続くことはない日常 誰しも確実に終焉へと向かい過ごす人生の日々は
ただそれだけで切なさや苦しさがあり それでもどこか温かさや優しさに満ちているのかもしれません


今同じ世界と時代を生き「気負い」や「衒いなく」シャッターを切るケイヨウの写真から
何かを感じて頂けたらうれしく存じます

(中田 千代)

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posted by 同時代ギャラリースタッフ at 15:17| Comment(0) | ギャラリーコラージュインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする