今週のギャラリーショップコラージュは【RETRO PRINT MUSEUM】を開催しています。
京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科グラフィックデザイン2回生による展覧会です。
グラフィックデザイン研究室の授業では、シルクスクリーンやガリ版印刷などアナログな技法を用いた作品制作が行われています。
今展では、シルクスクリーンにより制作したオリジナルの手ぬぐいや、
京都の各地を小旅行した際に出会ったお店や人々について綴ったエッセイとイラストをガリ版で印刷したものを展示しています。(ここにある全てのエッセイは「もうひとつの京都」と題した冊子にまとめられています。自由にお手にとってご覧ください)
それぞれの文字や画風の違いに加えてガリ版特有の線の強弱が、独特な風合いと味を生み出しています。
また今回は、ガリ版印刷したイラストでオリジナルの缶バッジを制作するというワークショップを会場で体験することができます。
『ガリ版』という技法に触れてみたい!という方はこの機会にぜひお試しください。
会期:2018年9月4日(火)〜9月9日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)
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私たち京都精華大学のグラフィックコースでは、ガリ版印刷や活版印刷、シルク印刷などのいわゆる“レトロ・プリント”を通じて、二つと同じものが生まれない技法を楽しみつつ、手業を鍛えたり、失敗を重ねながらも自己の成長を確認する・・・そんなデザイン教育を実践しています。正直、レトロ・プリントは面倒 くさいです。コンピュータだと失敗は簡単になかったことにできますが、失敗ややり直しがいっぱいあります。準備や掃除も面倒です。スマートフォンのように みんなが同じ書体(フォント)で綺麗な文字を書いている訳でもありません。アナログな技法がどんどん世の中から失われていくなかでレトロ・プリントに取り 組んでみると、先人が工夫して構築した複製技術が非常によく練られてできた技術であることが分かります。デザインはみんなが同じものをつくるという世界ではありません。どうぞ体験していただいて、手から生まれるデザインの魅力を楽しんでいただければ幸いに思います。
(会場挨拶文)
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