2018年11月28日

WAKA 〜和歌から生まれたアートワーク〜

今週のギャラリーショップコラージュは【WAKA 〜和歌から生まれたアートワーク〜】を開催しています。


dm_keisaiyou.jpg


遠藤朝恵による個展です。
遠藤さんは、主に関東でグラフィックデザイナー、アートディレクターなど幅広くクリエイティブな活動を展開されています。
今展では、百人一首などの和歌から受け取ったイメージを元に模様をデザインし、繊細なレーザーカットや様々な色によって表現するアートワークを発表します。


7.jpg 1.jpg


グリーティングカードやリトグラフ、キャンドルBOXやパーテーションなど、大切な方へ送るお便りやお部屋のインテリアとしてお使いいただけるアイテムを展示販売します。


6.jpg 3.jpg


色の組み合わせや模様の細部まで、ひとつひとつこだわって制作された作品をぜひお手にとってご覧ください。


5.jpg 4.jpg


特に、グリーティングカードは、レーザーカットの模様の陰影が中の台紙に浮かび上がってとても美しいです。


2.jpg 


*また会場ではその場で誰かにお手紙を書けるコーナーもあります。設置しているポストに投函すると遠藤さんがお預かりして郵便に出してくれるそうです。
何と、1年後の自分宛にも出せますよ(1年後の今の時期に投函予定)


8.jpg



ぜひご来場ください。


会期:2018年11月27日(火)〜12月2日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)
遠藤さん毎日在廊されます。


----------------------------


「和歌をテーマに何かを表現したい」
初めてそう思ったのは学生時代。
当時日本文学科の学生だった私は、ある課題のためにたまたま手に取った万葉集にとても心を動かされました。
そこに落ちていた普通の人々の、なんてことない日々の感情。
報われない恋の歌や、兄弟への嫉妬、人生が上向かない失望など
等身大でどちらかと言うとネガティブな詠み人の心情に共感を覚えました。


「あ、これ、今の私と同じだ」


それから20年余りを経て、千年経っても色褪せないひとの心の機微を
最小1.3ptの線巾のパターンでビジュアライズするという
クリエイティブ・チャレンジを試みています。
私は和歌の専門家でも、作句の深い知識を持ち合わせているわけでもありませんが
なんの経歴も肩書きもない専門外の人間が、和歌をどう受け止めたか。
そのような観点で展示品を眺めていただければ幸いです。


<遠藤朝恵/ENDO Asae>


東京都在住。グラフィックデザイナー、アートディレクター、クリエイター、主婦、ふたりの娘の母。広告代理店の勤務を経て2000年に独立。
印刷物をメインに「心に花を届けるモノ・コト」のアートディレクション及びデザインを手がけている。
2016年より自身のバックデザインをはじめとする作品制作発表を開始。
余韻のある世界観が大人の女性の心を捉え、好評を得る。
「手に取った時の第一印象」を大切に活動中。


Instagram @azroom_waka
@azroom_utsutsu(バッグデザイン)


----------------------------

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 19:07| Comment(0) | ギャラリーコラージュインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自然への眼差し Visions of Nature

今週のギャラリーは【自然への眼差し Visions of Nature】を開催しています。


Konishi-Busemann_resize.jpg


京都と福井にて主に活動する小西淳子、オランダ・アムステルダム出身のEllinor BUSEMANN(エリノア・ブーゼマン)による二人展です。
元々は小西さんが、ご主人の学会でチリを訪れた際に、レセプションでEllionorさんから話しかけられたのがきっかけで知り合ったというお二人。20年来の付き合いですが、二人で展覧会をするのは今回が初めてとのことです。


1.jpg


小西さんは「La Pastoral 牧歌」というテーマのもと、絵画作品を制作しています。今展では油画、水彩画、テンペラ画、コラージュなど様々な素材・技法によって描いた自然の風景や人物の作品を展示します。


2.jpg 8.jpg


「私 小西淳子は、ここ15年間「La Pastoral 牧歌」を描き続けています。京都と小浜のドライブでの2時間は、緑の山、草、木が目にとび込んできます。その中に包みこまれるような絵を描きたいと思っています。そして、そよそよの風、虫、音、川のせせらぎ、、、聞こえてくるような絵が描けたらと思っています。(小西淳子)」


9.jpg


Ellinorさんは、医学物理を専門とする学者ですが、その本業の傍らで昆虫や植物などの自然をマクロ撮影した写真作品を発表し続けておられます。
今展の写真は、イタリア南トスカーナ地方のとある庭で、様々な季節に撮影されたものです。砂岩地質と地中海性気候を特徴とする地に生息する昆虫と花が鮮やかに写し出されています。


3.jpg 7.jpg


「カメラのレンズを通してクローズアップされた昆虫や花の持つ色彩、質感、細部には驚きが宿っています。それらの瞬間を写し撮ることで、その場ですぐには感じ得なかったものを後からじっくり味わうことができるのです。(Ellinor BUSEMANN)」


5.jpg


絵画と写真、技法は異なりますがどこか共通のテーマを感じられるお二人の作品、ぜひご覧ください。


4.jpg


会期:2018年11月27日(火)〜12月2日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 17:56| Comment(0) | 同時代ギャラリーインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

ハヤシエリ 個展 Bitter und Süß

今週のギャラリーショップコラージュは【Bitter und Süß】を開催しています。


dm.jpg


ちぎり絵作家・ハヤシエリによる個展です。


1.jpg 5.jpg


手でちぎった紙を貼り重ねる「ちぎり絵」という手法で作品を制作するハヤシさん。下絵は書かずに、1枚1枚ちぎった紙を並べ組み合わせながら形をつくっていくそうです。


3.jpg


これまでは素材として折り紙やカラーペーパー、和紙などを用いていましたが、近年では新聞紙のみを用いて作品を制作しているとのこと。(今展の作品にはドイツ語の新聞が使用されています!)色彩も、新聞の中で色がプリントされた部分を使って表現されています。


2.jpg 4.jpg


女性の顔やたばこの煙、ドイツ語の言葉と女の子をモチーフにした絵、女性が読書をしたりカフェでほっと一息ついたりする場面など、、、
今展のタイトル【Bitter und Süß】(ビッター ウント ズース:ドイツ語で「苦いと甘い」という意味)の通り、クールで大人っぽいものから可愛らしいものまで、様々なモチーフやシーンを表現した作品が並びます。

ハヤシさんは2005年にもコラージュで展覧会を開催されており、今回13年ぶりに同じ会場での作品発表となります。
ポストカードや絵本も展示販売しています。ぜひご来場くださいませ。


7.jpg 8.jpg


会期:2018年11月20日(火)〜11月25日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)
*ハヤシさん毎日在廊。


------------------------------


<ハヤシエリ/Hayashi Eri>
http://www.eri-happy.sakura.ne.jp/


1993年 大阪デザイナー専門学校 建築デザイン科卒業
2004年 初個展 京都Me’zCafe
2005年 個展 京都同時代ギャラリー
  1冊目の絵本「Happy Book}を自費出版
  (初版500冊完売)
2006年 個展 京都大丸百貨店
2006年 個展 東京 モリハナエ•ファッション文化財団主催
2007年 個展 京都大丸百貨店
    オランダに渡り、最も尊敬するアーティスト、ディック•ブルーナ氏に面会。
    直接お目にかかるという年来の夢が実現。激動の言葉を頂く。
2008年 個展 大阪 慶典院
2009年 個展 オランダ アメルスフォールト
    2冊目の絵本「赤いリボン」を自費出版
2009年 個展 ドイツ フランクフルト
2010年 個展 ドイツ フランクフルト“Galerie Knoetzmann”
2012年 個展 ドイツ 
2012年 個展 アメリカ コロラド州 
2013年 個展 ドイツ フランクフルトGalerie “Kunst im Kontor
2018年 ルクセンブルグの”KONSCHT AM GRONN ”アーチストグループに参加
    オープンギャラリーで展示

2007年 特別審査員賞 「本をだしたい人のための5つのコンテスト」
  (株)文芸社ビジュアルアート
2009年 特別賞 「2010年版トリビュー21プレートデザイン」
  (株)フェリシモ

現在は主に海外で活動中。

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 11:36| Comment(0) | ギャラリーコラージュインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする