今週のギャラリーは【クニト 個展「異質の、対極。」】を開催しています。
同時代ギャラリー企画展です。
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美術に表はあるのだろうかという問いを抱きながら、表裏の関係を定義し、彫刻という分野からアプローチする。
素材はFRP(繊維強化樹脂)を使い表現していたが、最近では樹脂に置き換える前の素材(発泡スチロール、糸、布など)をそのまま使うようにしている。
表裏の関係を物質的ではなく概念的なものとして捉えるようになり、また形体よりも物質の持つ意味を重視することで、現代社会が抱える表裏の関係をも捉えようとしている。
<クニト/Kunito>
1981 奈良生まれ
2007 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科工芸専攻陶磁コース修了
滋賀県陶芸の森アーティストインレジデンスプログラム スタジオアーティスト(〜2008)
2018 金沢美術工芸大学大学院博士後期課程 彫刻分野 学位取得
個展
2017 クニト個展 (ギャラリー58/東京)
2015 クニト個展「反重力」 (ギャラリー点/石川)
クニト個展「反重力U」 (同時代ギャラリー/京都)
2013 クニト個展 (MU東心斎橋画廊/大阪)
2012 個展 「11 010 1010」(ギャラリー点/石川)
2011 クニト個展 (ギャラリー58/東京)
2008 クニト展 (滋賀県陶芸の森 産業展示館/滋賀)
2003 個展「sen」 (アートドラックセンター/愛知)
グループ展
2017 カーテン越しの戯れ (アートグミ金沢/石川)
2016 Square展 (ギャラリー58/東京)
2015 学園前アートウィーク2015 (中村家/奈良)
賞歴
2016 BIWAKO大賞展 金賞 (滋賀県近代美術館/滋賀)
2010 第13回岡本太郎現代芸術賞 入選 (川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
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同時代ギャラリーでは3年ぶりとなる個展です。
前回の個展では、重力に関連する「飛ぶ・浮かぶ⇔落ちる・沈む」という現象がテーマとなっていました。
今展では「表と裏」「境界線」をテーマに制作した作品(電熱線で切断した発泡スチロールを樹脂でコーティングしたオブジェ、3Dプリンタで制作した作家本人の人型を切断したオブジェなど)を展示します。
例えば、「切る」という行為を「表」としたときに、切った物質自体をその「裏」とすることも出来るのではないか?など、表裏の関係を概念的なものとして捉えようとする試みです。
奥の小部屋では、糸や布を用いて空間に境界をつくるインスタレーションを展示しています。
ぜひご来場ください。
会期:2018年11月20日(火)〜11月25日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00迄)
*最終日は在廊予定。