2019年01月11日

2019.1.8-1.13【展覧会によせて】

道本勝先生の第2回目の個展を

同時代ギャラリーにて開催することができ感無量です。


1.jpg


恩師である先生との出会いは30年前、1928ビルにもほど近い寺町御池を上がったビルの一室にある、画塾アートセンターヤマザキでした。
当時、社会人として仕事をするかたわらで、油絵を自己流で学び時々展覧会で発表していたのですが、基礎から学びたいと門を叩いたのが画塾アートセンターヤマザキでした。


ときにバブルの影響もあり塾の理事長が、カーデザイナーという側面ももち
イタリアのランボールギーニ社のカーデザインを日本人で初めて手がけ、当時雑誌やニュースで話題になっていました。


そこの講師として教えられていたのが道本先生でした。
独特の空気感であまり教え上手ではない先生でしたが(笑)
塾の壁に貼られた石膏像の木炭デッサンが
「人技」ではないような印象がして、
きけばその作者が道本先生らしく、
「まだ未完成なデッサンで。。」と真面目に話す先生に大変興味を持ちました。


そんなこともあり岩倉にあるアトリエ兼ご自宅に招かれて初めて先生の作品を拝見しました。
そこでみた油絵は、なめらかな光沢、陶器の釉薬のような絵肌をしていて、いままでみなれていた油絵とは違ってみえました。


17世紀のオランダ絵画ー。
先生と話すうちにその「キーワード」が度々でて、フェルメールやレンブラントの画集を初めてみたときにとても興味をもちました。
その後、週末になると先生のアトリエに通い、絵具の混ぜ方や溶き油の使い方、
キャンバスに塗る白亜地を作ったり、マチエールについて勉強したり
いままで学んだことがなかった古典技法を先生から深く学びました。


先生から教わった基がその後のわたしの作品制作に大きな方向性をみいだすこととなりました。
アトリエに通いながら先生はいつも「写実絵画」と「リアリズム」の話をしてくれました。
「リアリズム」とは決して写真のようにそのまま描くことではないこと。
それは「生涯」をかけてあらわすこと―。


それから月日はたちましたが
いまでも先生のアトリエで初めてみた油絵は鮮明に焼き付いています。


…その風景画はロマンティックであり、その中にとけいってしまうかのようで、
柔らかな空氣に包まれた風景画でした…。


光から影へ
影から光へ


2.jpg 道本 勝『初夏の川辺』


3.jpg 高 尚赫『時・場・主』



―2019年1月
同時代ギャラリーが飛躍を期した新たな空間での幕開けを、 道本先生の個展で迎えられるご縁に、感謝の気持ちでいっぱいです。
 

いつも温かく、時には厳しく、
同時代ギャラリーを見守ってくださる方々、
作品を通じて「創造することの意味」を投げかけ、
いつも力強く背中を押してくれる作家たち、
そうした方々の存在が、今回の作品発表を実現してくれました。
心から感謝しております。


同時代ギャラリー高尚赫

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 13:30| Comment(0) | 同時代ギャラリーインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする