2019年09月17日

1⇨2⇨2

今週のギャラリーショップコラージュ


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【1⇨2⇨2】
会期:2019年9月16日(月)〜9月22日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)


Imazawa Yoshiyuki、たなかちひろ、藤原由規の3名によるグループ展。


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表現は、切り取られた世界や世の中の一部であり作品は、作り手のそれらへの向き合い方でもある。ひとつのテーマから作り手の様々な価値観が見えてくる。

本展はことば・写真・絵画でつくられた、3人の作家による展覧会です。

ひとつの「テーマ」を掲げ。「絵画」と「写真」:テーマを解釈してつくられたふたつのもの。「ことば」:それらの作品を解釈してつくられたふたつのもの。これが、1⇨2⇨2。

個人の価値観とエゴ(作者の意図や想い)を放棄し、他人(たなかちひろ)に委ね、解釈をさせる。解釈の解釈の世界を楽しんでもらいたいという気持ちを込めております。

本展には説明文がありません。ですので私たちの意図は鑑賞者からすれば交錯しており、わたしたちの「1⇨2⇨2」を丸ごと鑑賞者に委ねることになります。
そんな私たちの展示を味わっていただけたらと思います。

(Imazawa Yoshiyuki・たなかちひろ・藤原由規)


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一番上に掲げられるのは、ライター:たなかちひろによる1つの「ことば」。そこからフォトグラファーImazawa Yoshiyukiが「写真(左)」、ペインター藤原由規が「絵画(右)」を制作します。その出来上がった作品はテーマの出題者であるたなかちひろに戻さ れ、それぞれの作品から湧き上がるイメージを元にたなかちひろが2つの文章をつくります。


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3人の作家は、お互いに自身のことばや作品がどのように解釈され、それらが最後にどんな文章となって表れてくるのか、それぞれのことばや作品がどのように繋がるのか、展示設営日になって初めて知ることとなりました。
初日の今日は、作家⇔お客様だけではなく、作家⇔作家の語り合いも行われ、ある種答え合わせを行っているかのようでもありました。



鑑賞者にとっても、より自由な解釈が許された展覧会ではないでしょうか。一般的な展覧会のプロセスとは異なる、新鮮な試みの展覧会、ぜひお楽しみください。


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posted by 同時代ギャラリースタッフ at 13:32| Comment(0) | ギャラリーコラージュインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沢本真理子のろう染め絵展

今週のギャラリービス


【沢本真理子のろう染め絵展】
会期:2019年9月16日(月)〜9月22日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)


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大好きなインドのブッダガヤで村の少女たちに刺繍を教えながら、夜明け前からさまざまな姿で祈る人々のそばで、スケッチと坐禅に明け暮れる日々は、人生で 最も充実した幸せな時でした。インドと日本を行ったり来たりであっという間に20年が過ぎ、震災後日本に戻った折に少しずつ描きためた5年間の作品を展示 します。心にしみこんだ「祈り」の風景をどうぞ感じて下さい。
(沢本真理子)


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造形作家・沢本真理子による個展です。
沢本さんは、2000年3月に妹さんのガン闘病をきっかけとし、仏教の最高の聖地といわれるインドのブッダガヤへ祈りの旅に出掛けました。ブッダガヤの中心にある大菩提寺=マハボディ寺にて一日中祈りを捧げる人々の姿に感銘を受け、「祈り」をテーマに仏様やハスの花などを描いたろう染め絵の作品制作を続けてこられました。個展は2010年以来、9年ぶりの開催となります。


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何工程も経て塗り重ねられた色彩が美しい作品の数々。強い想いが込められた作品には何かのパワーを纏っているように感じられます。


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三聖樹(仏の悟りの地:ブッダガヤの菩提樹、涅槃の地:クシナガールの沙羅双樹、誕生の地:ルンビニーの無憂樹)の葉をインド綿にスタンプした作品や、14年程かけて集めた大菩提寺にある菩提樹の葉や枝を使用した菩提樹パネルなど大変貴重な作品も展示しています。


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また一番奥の部屋では、インドで沢本さんから刺繍を習っていた少女達が制作した刺繍作品の展示販売も行っています。


「展示をきっかけに、少しでもブッダガヤという祈りの地に興味を持ってもらえたら」と話す沢本さん、基本的には毎日在廊される予定ですのでぜひお話を聞いてみて下さいね。

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 13:20| Comment(0) | ギャラリービス紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

gruppo luce, l’undicesima mostra グルッポ・ルーチェ 第11回合同展

今週のギャラリー


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【gruppo luce, l’undicesima mostra グルッポ・ルーチェ 第11回合同展】
会期:2019年9月16日(月)〜9月22日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00まで)


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グルッポルーチェによる写真展です。
7名のメンバー〈青木 隆幸、オカダミツヨ、かわたなおこ、熊谷 隆、F・ゴーツ、星野 倫、山本 高〉の作品を展示します。
毎年展覧会の初日にはオープニングパーティと合評会を行っています。今年はどのような意見が飛び交ったのでしょうか。。。
制作のテーマ、撮影手法、展示レイアウトは各作家で異なりますが、年を重ねるごとに研究が深まっています。


※写真にて各作家の作品の一部をご紹介します。


5aoki1.jpg 6aoki2.jpg 青木隆幸「WATER FRONT 11」



7okada1.jpg 8okada2.jpg オカダミツヨ「in a pond」



9kawata1.jpg 10kawata2.jpg かわたなおこ「11月の風景」



11kumagai1.jpg 12kumadai2.jpg 熊谷 隆「スノウ、snow、」



13fgotsu.jpg F・ゴーツ「Transform」



14hoshino1.jpg 15hoshino2.jpg 星野 倫「京都府八幡市、2019」



16yamamoto1.jpg 17yamamoto2.jpg 山本 高「ゆきどけ車窓」


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gruppo luce
写真の成立要件は、光と暗箱と感光材料の3つですが、その中でも最も重要な要素である光を意味するイタリア語「ルーチェ」をわたしたちのグループ名としま した。わたしたちにシャッターを押すその瞬間を教えてくれるのは、かすかな気配を通じた光の合図にほかならないからです。グルッポ・ルーチェは、結成11 年のグループですが、定期的に作品をもちより、合評をともにしながら、切磋琢磨を続けています。そして、年1回の合同展を、それぞれが自らのコンセプトを 構築し、活動を続けてゆくためのマイル・ストーンとして位置づけ、継続的に取り組んでいきたいと考えています。

posted by 同時代ギャラリースタッフ at 12:56| Comment(0) | 同時代ギャラリーインタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする