今週のギャラリーは【鈴木紗也香 個展「呼応する記憶」】を開催しています。
神奈川県在住の作家・鈴木紗也香による個展です。油彩、アクリル、コラージュした布による絵画作品や、映像、ドローイング作品を展示します。関西・京都では初めての開催となります。
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私の作品のテーマは内と外、自己と他者、人工と自然などさまざまな物事が同時に混在している様を表すことです。
それを家の中と外に置き換え、窓や鏡、画中画など様々なフレームを通して内から外を見る絵画作品を描いています。
近年、メタ絵画的意味合いとして描く室内をアトリエや美術館とすることが多くなっていましたが、今回の展覧会ではスペースの広さを活かした大作をメイン に、象徴的な意味合いが強いモチーフからその記号性を溶かすように抽象化させることを意識しています。絵が生まれる場所や絵が社会に触れる場所を、絵で描 き、描いていくことで内容が変容してゆく。
この時代において絵画に何ができるのか、可能性を探りたいと思っています。
(鈴木紗也香)
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大作『ラベンダーの香りの記憶』に描かれるのは作品を制作するアトリエで、制作途中のキャンバスなど未だ完成していない状態の絵画が、画中画として登場します。
完成した作品と未完成の作品、作品を制作する場所と作品を展示する場所。。。両間を行ったり来たりするような不思議な感覚になる作品です。
鈴木さんは毎日在廊されていますので、是非制作に関する話などお話を聞いてみて下さい。
※弊廊では、2013年からスイス・ジュネーブの芸術家組織Cheminée nordと隔年毎に相互で展覧会を開く共同事業「アーティスト・イン・レジデンス/京都&ジュネーブ交換プロジェクト」を実施しています。
今回、2018年事業となる「Collecting Time 2018」に参加するアーティストを公募選考した結果、鈴木紗也香(Suzuki Sayaka)松田壯統(Matsuda Masanori)の2名を選出いたしました。2名は8月中頃からジュネーブへ出発し8/31〜9/18に開催される展覧会に向けて滞在制作を行います。
本展はこの「Collecting Time 2018」のプレ展覧会として開催いたします。
会期:2018年7月3日(火)〜7月8日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は18:00迄)
〈鈴木紗也香/SUZUKI Sayaka〉http://suzukisayaka.com/
1988 :ロンドン生まれ
2012 :多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
2014 :多摩美術大学大学院絵画科油画専攻修了
トーキョーワンダーサイト平成26年度二国間交流事業プログラムとしてスイス、バーゼルに派遣(3ヶ月)
2019 :平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスに研修予定(1年)
〔個展〕
2017「Sayaka Suzuki」La Porte Peinte (フランス、パリ)
2016「額縁の中を愛おしく」黄金町エリアSite-A ギャラリー(神奈川)
「SHINE」第一生命南ギャラリー(東京)
2015「ARKO」大原美術館(岡山)
「鏡の中から、呼吸する」Another Function (東京)
2011 「another scenery -半透明の薄い膜と耳障りな沈黙たち-」トーキョーワンダーサイト本郷(東京)
2012 ギャラリーQ (東京)(2013 年も開催)
2013「空間は透過され色彩に還元される」 Maki Fine Arts (東京)
〔グループ展〕
2018「VOVA展25周年企画 ALL VOCA賞」第一生命本社ビル(東京)
2017「Open studio」BankArt studio(神奈川)
2016「美作三湯芸術温度」ポピースプリングス(岡山)
2015「多摩美クオリティ」多摩美術大学ギャラリー(東京)
2013「VOCA展」上野の森美術館(東京)
「紙と自然」多摩美術大学美術館(東京)
「Light & Blindness」 Maki Fine Arts (東京)
「アーツチャレンジ2013」愛知芸術文化センター(愛知)
「MY Harmonious 2013」Shonandai MY Gallery (東京)
「五美術大学連合卒業・修了作品展」国立新美術館(東京)
2012 「ART in LIFE」銀座三越(東京)
「風景の気配」新宿眼科画廊(東京)
「トーキョーワンダーウォール」東京現代美術館(東京)